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ビンテージランタン Coleman 275 の紹介

ビンテージランタン、コールマン275を紹介します。

コールマン275とは
275/275Aの違い
点火/消化方法
サイズ比較

コールマン 275ランタン

コールマンのテーパーのかかったグローブが特徴的なランタン、それが275です。

コールマンのランタンと言えば赤やグリーンのカラーが定番ですが、275シリーズはブラウンカラー、通称チョコレートカラーです。

マントル2つで点灯するツーマントルランタンと呼ばれるランタンで、明るさは驚異の400CP

現行のコールマンランタンで一番明るいノーススター2500が360CPなので、めちゃめちゃ明るいです!

275/275Aの違い

275シリーズには275と275Aの2種類があり、

275ランタン:1976年~1979年製造
275Aランタン:1980年~1983年製造

と製造年代が分かれており、275はバルブの不良による炎上が多発したため、改良を加え炎上にくくしたモデルが275Aとなります。

外観上の違いはほとんどありません。
唯一の違いは、バルブホイールの上に示されたON・OFFの文字

275ランタンはON・OFFの文字は小さくONの上にはLIGHTの文字もありますが、
275Aランタンは大きくON・OFFの文字が書かれているのみとなります。

275のバルブホイール
275Aのバルブホイール

275ランタンのストライプハーフフロストグローブは4種類あり、76、77、78年のモデルはPYREXのロゴが入っているのですが、79年からはPYREXのロゴが入っていないモデルがあるようです。

そして私の所有している275が1979年9月製造で製造年で言えば275なのですが、特徴がどうも275A・・・
ON・OFFの文字が大きいタイプ・・・



少し調べてみたのですが、1979年モデルには275タイプと275Aタイプが混在しているようです。

ビンテージコールマンには度々ありますが、モデルが切り替わるタイミングで旧モデルに新モデルのパーツ・新モデルに旧モデルにパーツを流用することがあるのでそういったことなんでしょうかね。

点火/消化方法

とても簡単です。

ポンピングをした後にバルブを一番左側に回し、シューっという燃料の噴き出す音がしたら火を近づけるだけです。

それだけなんです。

ただし、消火には少し注意が必要です。
275シリーズはバルブを中央に合わせても消火できるのですが、バルブを中央に合わせて消火してしまうとジェネレーター内部に燃料が残ったままとなってしまいます。

消火する際はバルブを右側のOFFの位置まで回し、ジェネレーター内部の燃料が完全に出て自然に火が消えるのを待ちましょう

完全に消火したら、バルブを中央に合わせます。

こうすることによってジェネレーターの吹き出し口にクリーニングニードルが通り、ジェネレーターが詰まるのを防いでくれます。

サイズ比較

275シリーズのランタンはツーマントルということもあり、サイズがかなり大きいです。

定番人気の200シリーズと比べるとサイズの違いが一目瞭然ですね。

ケースも合わせると非常にデカイです。
存在感抜群です。

でもこの圧倒的存在感が魅力なんですよね。

以上、コールマン275ランタンの紹介でした。


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中古キャンプギアの選び方と注意点

新品だと値段高くなかなか手が出しにくいキャンプ用品。
少しでも費用を抑えるために中古のキャンプギアを選択するユーザーも多いと思いますが、せっかく安く手に入れても不具合等で修理やメンテナンスなどで余計な費用が掛かっては意味がないですよね。

そんな失敗をしないためにも、中古キャンプギアの選び方を解説していきます。



実店舗で購入する場合

必ず状態の確認を行いましょう。
確認するポイントは3つです。

1 破損・劣化がないか
2 付属品は揃っているか
3 動作に不具合はないか

1 破損・劣化がないか

テントやタープなどの場合

ポールの歪みやクラック(ヒビ)がないか
テントに関しては基本的にポールは曲げて使うので、多少の歪みはあっても仕方がないですが、著しく歪んでいる場合は使用中に破損する可能性があるので注意してください。
ポールの結合部分が変形しているものも注意してください。
ポールをしっかり差し込みまずに設営する結合部分が変形し、設営中に最悪破損する恐れがあります。

幕体のシームテープはしっかり圧着されているか、ベタつきはないか
縫い目に施されている防水加工、シームテープがしっかり圧着されているか確認しましょう。
浮き上がっていたり完全に剥がれたりしていると、突然の雨に見舞われた際に甚大な雨漏りに襲われます。
ベタつきが出ているものも雨に降られるといたるところから浸水してきます。
遮光性も失われているため、日差しの暑さをモロに受けてしまいます。

幕体の穴や汚れ、ファスナーが破損していないか
専門店なら設営や一度広げての確認を行っている場合が多いですが、総合リサイクルショップなどの場合はそこまでの確認を行っていないことがほとんどです。
「現状販売」と表記し、ジャンク品と同様の販売方法をとっている場合がほとんどなので、必ず確認しましょう。
チェックをしていないにも拘らず値段は正常品と同等な場合がほとんどです。
「現状販売」として販売されている場合は返品にも応じてもらえない可能性があります。

☆参考:Colemanの古いモデルと最近のモデルの見分け方

以前の記事でsnow peakの古いモデルと最近のモデルの見分け方を紹介しましたが、今回はより中古ショップで見かけるColeman(コールマン)の見分け方を紹介します。

前記事:ロゴで見分けるスノーピークの製造年代

品番で見分ける
品番が149T○○○○や170T○○○○○などの場合はほぼ10年以上前のモデルです。
2012年以降のモデルは20000から始まる10桁の数字になります。
下5桁の数字が大きければ大きいほど、新しいモデルとなります。

ロゴの色で見分ける
10年以上前のタープやテントのケースについているロゴの色は赤色です。
現行のモデルは白色となっており、赤文字ロゴというだけで古いモデルと見分けることができます。

2 付属品は揃っているか

ペグやロープは消耗品なのでどちらかと言えば無いものとお考えください。
説明書は付いているか、ポールはすべて揃っているか、ランタンであればヒートシールドなど一見して分かりづらい細かなパーツがちゃんと付いているか、キッチンテーブルなどであればフックやランタンポールなどが揃っているか、ケースなどは付いているかなど必ず確認しましょう。

ヒートシールド

使用する際に必要なものが欠品していた場合、それが現地で判明したとあっては目も当てられません。

3 動作に不具合はないか

ストーブやランタン系は特にチェックしてください。
ガソリンを燃料にしているモデルであれば、
・ポンピングは問題なく出来るか
・チェックバルブからガス漏れはしないか
・燃料バルブはしっかり密閉されているか
・バブルホイールを開いたときにジェネレーターやノズルからガスがしっかり噴き出すか

イグナイターが付いているモデルであれば火花がしっかり飛んでいるかもしっかり確認しましょう。

どこか1つでも異常があればパーツの交換などの費用がかかってしまうので、確認できる部分は必ず確認しましょう。

ネットで購入する場合

ネットで購入する場合のチェックポイントは2つです。

1 詳細な画像が複数掲載されているか
2 商品の詳細がしっかりと記載されているか

1 詳細な画像が複数掲載されているか

かなり重要です。
全体の画像や付属品の画像、傷や汚れなどの画像などがしっかりと掲載されているか確認しましょう。
「使用に伴う小傷があります」
「使用に伴う汚れがあります」
と文章で書かれていても、実際その程度の感じ方には個人差があります
どの程度のダメージなのか画像で確認しましょう。
掲載画像があまりにも少ない場合はダメージを過少に記載している可能性があるので、追加で画像を見せてもらえないか問い合わせをしたほうが安全です。

2 商品の詳細がしっかりと記載されているか

付属品は何が付いているか、状態についてしっかりと記載されているか、個人が出品しているものであれば購入時期や使用頻度などを確認しましょう。

個人出品の場合、不利益な情報をあえて記載していない、または隠している場合があります。

ランタンなどで、ジェネレーターやチェックバルブの交換が必要な不具合が出ているにもかかわらず、
「数年前まで使用していました。燃料がないため点火チェックはしておりませんが圧はかかります。」
としか記載していない悪質な出品者もいます。こういった場合ははじめからメンテナンス前提のジャンク品として購入しないと後悔することとなります。

中古のアウトドア用品専門で出品している業者は不具合のある部分はある程度記載されていますが、総合リサイクルショップが出品しているものに関しては、「画像で判断してください」「動作未確認です」「付属品はチェックしてません」といった内容で販売している商品が非常に多く存在します。

必ず不具合があるわけではありませんが、後悔しないためにもこういった出品物に関しては手を出さないか、不具合がある前提で購入しましょう。

気になる部分は購入する前に必ず問い合わせをして確認しましょう。

中古品は安く購入できる分、リスクが付きまといます。
少しでもリスクを減らせるよう、しっかりと確認にして快適なキャンプライフを楽しみたいですね♪




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Coleman スピードマスター500のメンテナンス

五徳の形状が特徴的なColemanのビンテージシングルストーブ スピードマスター500

せっかくなのでレビューをしつつ、簡単にメンテナンスしたいと思います。

コールマンのビンテージランタンやビンテージストーブは、メンテナンスさえすれば数十年経とうと使用できるのが魅力ですよね。



コールマン スピードマスター500

このスピードマスター500は、現行の508Aの前の508の前の502の前の500Aの前のモデルになります。
分かりづらいですね。
表にするとこんな感じです。

モデル年代
508A2000~現在
5081980年代~1990年代
5021960年代~1980年代
500A1950年代
5001940年代

今回紹介のモデルは1947年製なので70年以上も前に製造されたものとなります。

ちょうど第二次世界大戦が終戦した直後であり、1947年と言えば日本国憲法が施行された年でもありますね。
そう考えると物凄い時代を経験してきたストーブと言えます。

タンクはブラスにクロームメッキで仕上がっており、Colemanの文字とサンシャインロゴが刻印されています!
その下には「MADE IN USA」ではなく「MADE IN UNITED STATES OF AMERICA」と刻印されております。

このスピードマスターの特徴といえば、この個性的な形状の五徳となります。
現行のガソリンストーブ、508Aスポーツスター2はプレート状のパーツをクロスさせたシンプルな見た目ですが、このスピードマスター500は星形と言いますか、蜘蛛の巣のようなとても個性的な見た目をしています。

500Aシリーズになると、通常の円形の五徳へと変更されていしまっています。

この五徳の形状だけでも所有欲が湧き上がってきますよね。

サイズもシングルガソリンストーブの中ではかなり大型で、現行のスポーツスター2が約W14×H14cmなのに対し、このスピードマスター500は約W17×H18cmとなります。

このサイズであれば、グループキャンプやファミリーキャンプで使うような大きな鍋での調理も問題なさそうです。

全体のサイズは大きいのですが、給油口が現行のものと比べて小さいため、現行のフューエルファネルでは給油できません
何かで代用するか、ヴィンテージのアルミジョウゴを使う必要があります。

ガソリン抜き取りポンプも入らないので、ガソリンを抜く際はひっくり返してバシャバシャする必要があります。

分解・洗浄・メンテナンス

まず購入時の状態ですが、真鍮タンクがくすみにくすんでグレーになっちゃってます。
見た目だけはアンレデットタンクですね。

燃料キャップのガスケットパッキンが劣化していたので新品に交換しました。

ガスケットのサイズは小径サイズになります。

私はオールドコールマンのメンテナンスパーツはいつもこちらのショップで購入していますよ

>>オールドコールマン By Ten

チェックバルブやジェネレーター、バーナーリングなどの燃焼機関は不具合が出ると困るので、分解して洗浄します。

まず五徳を外します。
4か所をナット止めされているのでナットを外します。

次にこのカバーを外します。
このカバーは五徳を外した後ならどのタイミングで外しても大丈夫です。

続いてバルブ下のジャムナットを外します。
太いのと細いのが2つありますが、両方とも外します。
ジャムナットを2つとも外したらバルブ部分を上にコンっと軽く叩くとジェネレーターが外せるようになります。

ジェネレーターが外れたらこの2か所のねじを外してタンクと受け皿を分離させます。

受け皿の裏にあるネジを2か所外すとバーナーキャップを外すことができます。

バーナーキャップのねじを外すとバーナーキャップをさらに分解することができます。

ジェネレーター本体のジャムナットも外してバネやアスペストチューブを取り出します。

全て外したら洗浄です。

洗浄に使うのは、定番「花咲かG」です。
コールマンのヴィンテージランタン洗浄の際にもよく使います。

暫くつけ置き

漬け込んでいる間にタンクをピカールで磨きあげます。

クロームメッキの輝きが甦りました

そして再び組み上げて動作チェック。

強火からとろ火までしっかり調節可能です。

ただ、このBURNとLIGHTのレバーがよくわかりません。
サイトによってBURNが点火位置で炎が安定したらLIGHTにすると記載しているところもあれば、LIGHTが点火位置で、BURNは燃焼位置と解説しているところがあります。

個人的にはLIGHTで点火、その後BURNにして使用してます。

正直正解はわかりません。レバーをどっちにしていても問題なく燃焼しています。なんならレバーは中心のままでも点火できますし燃焼してます。

You TubeでもBURN→LIGHTで動画を載せている人と、LIGHT→BURNで載せている人がいます。

どっちなの。

100%の自身持ってお答えできる方がいたらぜひ教えてくださいませ。

ちなみに

しっかりプレヒートしてから点火しないと炎上するのでご注意ください

再度調べなおしたところ

LIGHT→BURNが正解のようです

英語の意味的にもそりゃそうですよね。